児島美ゆきさん「北の国から」田中邦衛さんとの時間は財産

公開日: 更新日:

 1970年のドラマ「ハレンチ学園」ではスカートをめくられる十兵衛を演じて全国の青少年のハートをワシ掴みし、81年には「北の国から」でスナックのホステス・こごみを演じて高く評価され、今でも熱狂的なファンに支持されている女優の児島美ゆきさん。「思い出深いわ」と言いながら見せてくれた一葉の写真は……。

 ◇  ◇  ◇

「写真の右下に撮影した日付が入っています。見えますか。81・7・25とあります。初回放送が……ええっと81年の10月9日ですから、その2カ月半前。ワタシ、1カ月ほど富良野プリンスホテルに缶詰めになっていました。主人公の五郎ちゃんと川下りのシーンを撮り終え、凄くリラックスしています。いい表情ですよね、2人とも」

 フジテレビ系の連続ドラマとして82年3月26日まで「北の国から」(脚本・倉本聰)が放送された。富良野の雄大な自然の中で2人の子供を育てる主人公・黒板五郎を田中邦衛が好演。ドラマスペシャルとしてシリーズ化され、2002年放送「北の国から2002遺言」で幕を閉じた。

「川下りのロケには富良野の市民も大勢参加。ぶっつけ本番だったので緊張感もありましたが、川下り自体の魅力もあってワタシ、楽しいロケだったという記憶しか残っていません。だからクニさんと並んでカメラに納まった表情がすごくナチュラルなんですよ」

「収録が進むにつれてわかるのですが、クニさんは本当に、本当に“いい人”なんですよ。生まれながらにして優しい、カッコつけない、威張らない。スタッフさん、地元の人たちにも自然体で優しく接するのでみんなからクニさんと呼ばれて慕われていました。そんなクニさん演じる五郎ちゃんと恋仲になるスナック駒草のホステス・こごみを演じることができ、貴重な財産になっています」

■前年の晩秋に倉本先生から一本の電話が…

「川下りのロケの前年の晩秋の頃、一本の電話がかかってきました。女性の役者仲間が『脚本家の倉本先生が児島美ゆきに連絡したいことがあると言ってるよ』というので番号を教えると先生からかかってきて。『来年の7月半ばから1カ月体を空けてくれないか? ドラマに出てもらいたい』と言われたのです」

「こごみは、明るくて天然で屈託がなく……とにかく惚れっぽい! とくに可哀想な男を見ると放っておけず、つい寄り添ってしまう。でも、五郎ちゃんの親友ともいい仲だったことがバレてしまったり……。ワタシ自身と似ているところもあり、まったく似ていないところもあり、でしょうか。いずれにしても、倉本先生の好みの女性なのは間違いないと思います」

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 2

    米挑戦表明の日本ハム上沢直之がやらかした「痛恨過ぎる悪手」…メジャースカウトが指摘

  3. 3

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 4

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 5

    巨人「FA3人取り」の痛すぎる人的代償…小林誠司はプロテクト漏れ濃厚、秋広優人は当落線上か

  1. 6

    斎藤元彦氏がまさかの“出戻り”知事復帰…兵庫県職員は「さらなるモンスター化」に戦々恐々

  2. 7

    「結婚願望」語りは予防線?それとも…Snow Man目黒蓮ファンがざわつく「犬」と「1年後」

  3. 8

    石破首相「集合写真」欠席に続き会議でも非礼…スマホいじり、座ったまま他国首脳と挨拶…《相手もカチンとくるで》とSNS

  4. 9

    W杯本番で「背番号10」を着ける森保J戦士は誰?久保建英、堂安律、南野拓実らで競争激化必至

  5. 10

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動