黒田アーサーさん 「オズの魔法使い」の戦友と撮った一枚
俳優・黒田アーサーさん(57)の思い出の一枚は人生でもっともハードな舞台。厚い衣装で動き回り、子供たちを沸かせた裏には共演者たちとの熱いチームワークがあった。
確かもう20年前。当時、新宿にあったコマ劇場で早見優ちゃんが夏休み恒例の「オズの魔法使い」のミュージカルの主役を務め、当時30代のボクはその年に“かかし”役に抜擢されました。
あれは人生で一番心に残る舞台でした。写真はこれから出番という時の楽屋前の廊下で撮ったもの。まだ初日から何日も経ってない時だから、表情を見ると緊張してますね。
とにかくハードでしたね!夏休みで、家族連れが見てくれるので午前11時からと午後4時から毎日2回公演が丸々1カ月。ドロシー役の優ちゃんの他は、ブリキマン役が中丸新将さん、ライオン役は渋谷哲平くん。
ボクのかかしは軽い藁の衣装なので、男3人の中でもとくに跳んだり、はねたりのアクションが多い役でした。あの時の4人は“闘い抜いた戦友”。毎日のように「この1カ月を乗り切ろう!」と励ましあってました(笑い)。