「カプリコン・1」火星着陸計画で国家が人を抹殺する日
1977年 ピーター・ハイアムズ監督
今年7月はアポロ11号の月面着陸から50年の節目だった。本作のテーマは火星着陸だが、公開時にアポロ計画の都市伝説を利用して宣伝していた。本日、BDが発売された。
時代は現代。米国は有人宇宙船カプリコン・1を飛ばし、ブルーベイカー(J・ブローリン)ら飛行士3人を火星に着陸させようとする。ところが、発射直前に3人はロケットの外に出され、責任者のケラウェイ博士から、生命維持装置が欠陥品のため発射できないと通告される。だが、計画を中止したらNASAの研究費の大幅削減は必至。そこで、秘密のスタジオで火星着陸を演じてほしいというのだ。ブルーベイカーが拒否すると、博士は彼らの家族を人質にしていると脅す。かくして無人のロケットは発射され、3人は火星着陸を演じる。
一方、NASAの指令センターでは、ひとりの技術員が宇宙船のテレビ放送電波が地上から送られていることに気づく。彼の友人の新聞記者コールフィールド(E・グールド)は取材を開始。そんな中、宇宙船は帰還の途上で燃え尽き、飛行士全員が死んだと発表されるのだった……。