「カプリコン・1」火星着陸計画で国家が人を抹殺する日

公開日: 更新日:

 世の中には陰謀説を唱える人々がいて、アポロ11号では「月面着陸は地球で撮影した」との説が出た。ハリウッドは、ケネディ暗殺に始まる米国人の国家機関への疑念をあてこんで本作を手がけたわけだ。

 飛行士は自分たちが死んでしまった以上、口封じで殺されると察知。スタジオから逃走し、砂漠で銃撃される。コールフィールドも取材中に命を狙われる。そのため、彼はブルーベイカーと妻の交信映像をチェックし、言葉の暗号に気づくのだ。

 ピーカーという政治家が火星探査計画推進派として登場する。彼がケラウェイを動かしているのは間違いない。そこには、巨大利権もあるはずだ。だから、平然と国民をだまし、邪魔者を抹殺する。

 政治家と国家機関は何でもできる。支援者を花見に集めて税金で接待できる。招待者名簿をシュレッダーにかけられる。バックアップデータは公文書ではないと言い張ることができる。まさに破廉恥のやり放題。良い子はマネしちゃいけません! (森田健司/日刊ゲンダイ)

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 2

    米挑戦表明の日本ハム上沢直之がやらかした「痛恨過ぎる悪手」…メジャースカウトが指摘

  3. 3

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 4

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 5

    巨人「FA3人取り」の痛すぎる人的代償…小林誠司はプロテクト漏れ濃厚、秋広優人は当落線上か

  1. 6

    斎藤元彦氏がまさかの“出戻り”知事復帰…兵庫県職員は「さらなるモンスター化」に戦々恐々

  2. 7

    「結婚願望」語りは予防線?それとも…Snow Man目黒蓮ファンがざわつく「犬」と「1年後」

  3. 8

    石破首相「集合写真」欠席に続き会議でも非礼…スマホいじり、座ったまま他国首脳と挨拶…《相手もカチンとくるで》とSNS

  4. 9

    W杯本番で「背番号10」を着ける森保J戦士は誰?久保建英、堂安律、南野拓実らで競争激化必至

  5. 10

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動