スターが相次ぎ旅立つ…令和に「昭和の芸能界」は完全消滅
「芸能界がつまらない世界になっちゃったな」
慢性腎不全のため、81歳で亡くなった辰兄ィこと、梅宮辰夫さんは晩年、そんなコメントを繰り返していた。
「芸能界というのは、特別な存在感のあるスターがいる特別な世界で、だからこそ大衆は憧れたのに、今じゃ一般の、普通の世界と何も変わらない。そんな芸能界は消滅するしかないんじゃないか」
時代はまさにその予言通りの展開になっている。ことしも数多くのスターがこの世を去っていった。京マチ子さん、八千草薫さん、ショーケンこと萩原健一さん。市原悦子さん、内田裕也さん、高島忠夫さん、木内みどりさん、小説家でタレントとしても活躍した安部譲二さん、ケーシー高峰さんら。中高年世代からは、「俺たちの知っている芸能人が皆いなくなってしまう」と、ため息まじりの声が上がるのも当然だろう。
裕次郎さん、ひばりさん、健さん、文太さん。この正月映画で新作が公開される「男はつらいよ」シリーズの渥美清さんら、大衆が憧れ、慣れ親しんだスターたちが逝って久しいが、もはや昭和を生きた世代がはるか過去へと押し流されていくようだ。