鈴木邦男は「左右問わず人に愛された」中村真夕監督が語る

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「左翼の過激な人たちとも仲がいいし、オウムの元信者やグラビアアイドルからも信頼が厚く、愛されている。若い頃の過激な行動を知らない私にとっては優しいおじさんにしか見えないんです」

 映画では家賃6万円のアパートで質素な生活を送る鈴木氏やほかの右翼団体の若者たちに「裏切り者」と罵声を浴びせられる姿も描かれる。

「鈴木さんは自分と異なる意見、思想の人たちとも積極的に交流し、学ぼうとする姿勢があります。街頭演説にヤジを飛ばした人を排除したり、『こんな人たちに負けない』と言い放つどこかの国の首相とは大違い。ストイックともいえる鈴木さんの姿に迫ることが今の日本を覆うヘイトとフェイク、不寛容を突破できる何かの糸口になればうれしいです」

 上映終了後、日替わりゲストを迎えてトークショーを開催。鈴木氏は現在病気療養中なので体調によって出演する日もあるという。ゲストは上祐史浩、松本麗華(麻原彰晃の三女)、内田樹、松元ヒロ、寺脇研、足立正生ら多彩。

(取材・文=山田勝仁)

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