“ぶりっこ”みな実は周囲の願望に応えた律儀すぎるキャラ
2009年、TBSに入社。しかし、同期の江藤愛はすぐに朝の情報番組などに起用され、毎日のようにテレビに出ていたが、自分が担当するのは深夜番組やラジオ番組ばかり。後れを取っているような気がしていた。けれど、限られた仕事は準備期間が多いことだと気持ちを切り替え、与えられたことを120%の力で全うするようになった。
やがて“ぶりっこ”キャラが注目されるようになった。たとえ批判されても、それで知ってもらえばいい。その代わり「夜中のニュースだったり、早朝のニュースを手を抜かずにきちっとやる」(同前)のだと。その上で全力でそのキャラに徹した。
「女性で生まれてきたので、女性であることを最大限に楽しみたいと思っていて。だから計算高くても、あざとくても、褒め言葉として受け取っておこうかなと思って」(同前)
たとえば電車に乗っているとき「ぶりっこしてないじゃん」とささやかれることもある。そんなときは「ぴょん」とかわいく電車を降りるのだという。それが「田中みな実だから」(フジテレビ「グータンヌーボ2」20年2月4日)だ。
「イメージって自分で作るものじゃなく、こうあってほしいと周りが求めるものだから、私はそれに応えていけばいいと思っています。2020年もそうして型にはめず流れに身を委ねて、乗っかれるものには乗っかっていこうかなって」(幻冬舎「GINGERweb」20年1月3日)