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てれびのスキマ 戸部田誠ライタ―

1978年生まれのテレビっ子ライター。「芸能界」というビジネスは、いかにして始まったのか。貴重な証言を収録した「芸能界誕生」(新潮新書)。伝説の番組「アメリカ横断ウルトラクイズ」を基に描く青春群像ノンフィクションノベル「史上最大の木曜日 クイズっ子たちの青春記」(双葉社)。2つの最新著が絶賛発売中!

人は違っていて当然と悟ったアンミカの過酷な被害者意識

公開日: 更新日:

「激貧乏だったけど、商店街のガラガラで、うちの家電全部そろえた」(アンミカ/テレビ東京「あちこちオードリー~春日の店あいてますよ?~」2月22日放送)

 アンミカ(47)といえば、パリコレにも参加経験のあるファッションモデル。現在はその明るくポジティブなキャラクターでバラエティー番組に引っ張りだこの存在だ。そんな彼女は「私、昔から願いがかなわなかったことがないの。大概かなうの」と胸を張る。そして「クジ運がすごく強い」と語った上で、例を挙げたのが今週の言葉だ。

 アンミカは韓国生まれ。4歳の頃、大阪に移住し日本で育った。4畳半一間で両親ときょうだい5人の7人でコリアンタウンでの極貧暮らし。そんな中で彼女は顔に大ケガを負った。そのケガの影響で、ニコッと笑うと唇がめくれ上がってしまうようになり、コンプレックスで笑えなくなってしまったという。

 小3の頃、ようやく引っ越すことができるも、学校では「韓国人差別」に遭うようになった。親はラーメン屋を始め、はやり始めたと思ったら、家が火事で全焼。働きづめだった母は、アンミカが15歳のとき、病気で亡くなった。

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