著者のコラム一覧
二田一比古ジャーナリスト

福岡県出身。大学卒業後、「微笑」(祥伝社)の記者に。その後、「Emma」「週刊文春」(ともに文芸春秋)をはじめ、多くの週刊誌、スポーツ新聞で芸能分野を中心に幅広く取材、執筆を続ける。フリー転身後はコメンテーターとしても活躍。

口裂け女、心霊写真…「オカルトネタ」は女性誌でも鉄板

公開日: 更新日:

 ブームに便乗してなりすまし女が包丁を振り回し逮捕される事件もあったが、口裂け女が実在したかどうかは定かではない。今は都市伝説のひとつになっている。

「危機をあおる話」はメディアの常套手段、あおればあおるほど話は拡散する。なかでも心霊現象は日本中を震撼させるような騒ぎになった。女性誌がよく特集していたのが心霊写真。“集合写真に亡くなった子が写っている”“片手だけ写真から消えている”そんな写真が編集部に持ち込まれ特集した。「半年前に交通事故で亡くなった子の顔」といった話も付け添えられ信憑性は増した。

 一説には当時、一般の人も手にしたポラロイドカメラで暗闇の竹やぶや林に向けてポラで撮るとちょっとブレると、心霊写真になるという話もあった。折からオカルト映画がブームだったこともあり、心霊現象に拍車をかけた。

 写真の次はついに心霊者まで出現。なかでも宜保愛子は別格の存在だった。守護霊の声が聞こえるという触れ込みでテレビ界を席巻。高視聴率を上げるまでになった。会えばごく普通のおばさんなのに、妙に人を引きつける不思議な魔力があった。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 2

    米挑戦表明の日本ハム上沢直之がやらかした「痛恨過ぎる悪手」…メジャースカウトが指摘

  3. 3

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 4

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 5

    巨人「FA3人取り」の痛すぎる人的代償…小林誠司はプロテクト漏れ濃厚、秋広優人は当落線上か

  1. 6

    斎藤元彦氏がまさかの“出戻り”知事復帰…兵庫県職員は「さらなるモンスター化」に戦々恐々

  2. 7

    「結婚願望」語りは予防線?それとも…Snow Man目黒蓮ファンがざわつく「犬」と「1年後」

  3. 8

    石破首相「集合写真」欠席に続き会議でも非礼…スマホいじり、座ったまま他国首脳と挨拶…《相手もカチンとくるで》とSNS

  4. 9

    W杯本番で「背番号10」を着ける森保J戦士は誰?久保建英、堂安律、南野拓実らで競争激化必至

  5. 10

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動