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二田一比古ジャーナリスト

福岡県出身。大学卒業後、「微笑」(祥伝社)の記者に。その後、「Emma」「週刊文春」(ともに文芸春秋)をはじめ、多くの週刊誌、スポーツ新聞で芸能分野を中心に幅広く取材、執筆を続ける。フリー転身後はコメンテーターとしても活躍。

どんなスキャンダルも「聖子だから」の一言で納得できた

公開日: 更新日:

 1985年6月、神田正輝と式を挙げた松田聖子。テレ朝で独占中継された披露宴は35%近い高視聴率をあげた。郷ひろみとの破局もダメージどころか「女としての生き方に憧れる」と女性ファンからの支持もアップ。アイドルの結婚は「人気も仕事もなくなる」と言われたジンクスを聖子は打ち破った。

 翌年に長女・沙也加が誕生すると、「自由に働いたらいい」と夫の理解を得てアイドルとして復帰。「ママドル」と呼ばれた。1989年には満を持したように所属事務所から独立。自己プロデュース力はさらに磨きがかかる。

■バックダンサーとの不倫から「ビビビ婚」まで

 アメリカ進出の批判も打ち消すように「あなたに逢いたくて」などヒット曲は途切れず、唯一無二のママドルとなった。一方でスキャンダルはスケールアップ。通訳・バックダンサーとの不倫。離婚話に拍車がかかってきた。離婚取材の原点である成城にあった聖子邸周辺取材をしたが、離婚につながるような話は出てこない。高級住宅街は近所の人の話をする人は少なく、聞き込みでもっとも収穫が少ない。

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