松田聖子はメディア翻弄…郷ひろみと破局し神田正輝と婚約
70年代を代表するアイドル・山口百恵が芸能界を引退した1980年にデビューしたのが松田聖子だった。三浦友和との一途な愛を貫いた百恵は寡黙なアイドルでもあったが、聖子は好対照なアイドルとしての道を歩んだ。58歳になった今もアイドルとして君臨する聖子には常に男性スキャンダルと背中合わせだった。改めて振り返れば、発覚するスキャンダルはいつもメディアが後手になることが多かった。山城新伍さん(故人)が週刊誌のスクープに、「バレたら芸能人の負け」と語っていたが、聖子は逆にメディアに勝っているほうが多い稀有な人だった。
デビュー2年目で初のスキャンダルがトップアイドルだった郷ひろみとの熱愛。「同郷(福岡)の郷に憧れて芸能界に入った」という聖子がいきなり憧れの人を恋人にした。それだけで驚きなのに、週刊誌報道を受けた囲み取材で聖子はボロボロ泣くだけ。まともなコメントはなくとも「うれし泣き」と大半のメディアは判断。
早々に結婚Xデー取材に奔走するメディアもあったが、その後2人は静かに破局。新たな展開を迎える。
破局には必ず原因がある。関係者に当たると、「結婚したら引退して家庭に入って欲しい」という郷と、「仕事と家庭を両立したい」という聖子とのミゾが埋まらなかったことで泣く泣く結婚を諦め別れた、という見方がほとんどだった。
家庭と仕事の両立は芸能史をひもといても必ずぶつかる壁。大原麗子(故人)と離婚した森進一は「家庭に男2人はいらない」という表現をしたことはつとに知られている。仕事を取り結婚を諦めた女優も少なくない。