どんなスキャンダルも「聖子だから」の一言で納得できた
沙也加誕生の頃から神田は実家近くのマンションに住み、時折、聖子宅を行き来する変則な別居生活を送っていた夫婦。一般常識は当てはまらない。「離婚はないかもしれない」という疑念がメディアのなかでも出てくる。女性誌の報道も「離婚する」「離婚しない」と記事が分かれる珍現象。
沈黙する聖子をよそに離婚話で週刊誌は売り上げを伸ばし、世間も聖子話で盛り上がり、「聖子バブル」に浮かれているかのようだった。
離婚直前に夫婦でCM出演という離れ業もあったが、CM終了を待ち1997年、離婚。12年の結婚生活に終止符を打った。
離婚の翌年、審美歯科医との再婚を発表。郷との破局会見に続いて「ビビビ婚」の新たな名ぜりふが生まれた。これが聖子の自己プロデュース力。メディアも「聖子の生き方」といったテーマを追求する企画物にチェンジする傾向にあった。印象的だった声を紹介する。
「不倫、離婚と騒がれても、寡黙を通し動じる様子をみじんも見せない。すべて自分の描いた青写真通りに実行してきている」(音楽関係者)