談志師匠!老眼水中メガネ、見つけました
サハラ砂漠に水が湧く泉を見つけたように大興奮でもう直接その海沿いのマリンショップに向かったのだった。そして……あったー!! ついに老眼水中メガネのありかを突き止めたァ!! されど試練はそこで終わることはなかった……。「で、その方の老眼は何度ですか」「えっ、何度って?」「いえ、老眼の進行状態によって1・5度とか2・0度とか合わせないといけませんので……」「はあ……そういうものなんですか」。その店員さんの言葉に「若いおまえに老眼はわかんない!!」の師匠の声が重なった……。
とにかく、あとは師匠に度数を確かめるだけと胸はずませ電話をする俺……。
「師匠、老眼の度数ですけど、何度ですか」「だから老眼だよ!」「いや、度数がわからないと……」「バカ野郎、そんなもの自分で考えろ!! ガチャン!!」
ジリジリと肌をこがす夏がすぐそこまできていた……。
(つづく)