テレ朝森川アナのブリンケン国務長官単独取材は出色だった
この日MCの一人は徳永有美(45)。その力量を以前から問われているが、森川アナのインタビューを見て、その差を改めて実感したのではないか。
■報道姿勢のブレまくりは危ういけれど
それにしても、報ステというか、テレ朝の豹変ぶりは危険な感じすらある。別のワイドショーでは尖閣諸島のことを「ただのロック(岩)」と言うコメンテーターや、日本の国防も担うアメリカから「いくらの請求書が届くのか」と皮肉るコメンテーターもいた。
ところが、報ステではトランプ前政権に丸乗り以上ともいえる対中強硬策を取り上げた。トランプの対中強硬策を強烈に批判していただけに、その姿勢に困惑した視聴者も多かったはずだ。まるで戦前に、反戦から大本営発表報道に邁進したマスコミのようだと言ったら言い過ぎか。
しかも、共和党の対中強硬策はダメで、民主党はOKという報道姿勢はわかりにくい。
森川アナには今後さらに外国の要人らにズバッと切り込んでほしいけど。
(文・峯田淳/日刊ゲンダイ)