TBS「ラヴィット!」は低視聴率でもOK おカネは入ってくる
朝8時台の情報番組戦争で一人負けだったTBSは「グッとラック!」から差し替えた「ラヴィット!」でもボロボロの惨敗なのだが、まったくめげていないという。スタート2週間にして世帯視聴率1%台と、軽く2ケタをクリアしているテレビ朝日系「羽鳥慎一モーニングショー」とは、「比べるのもかわいそうなほどのドンケツ」(広告代理店営業マン)で、「日本でいちばん明るい朝番組」(番組のキャッチコピー)どころか、「日本でいちばん見られていない朝番組」である。それでもいいのだという。どういうことか。
「『ラヴィット!』は情報番組でなく、商品カタログ番組なんです。全編これ宣伝。『ランキング』『値段見極めクイズ!』などのコーナーは、食品メーカーやスーパー、コンビニ、ホームセンターなどの商品を紹介するための企画です。インフォマーシャル(インフォメーション+コマーシャル)というCM手法で、これなら視聴率が低くてもおカネは入ってくる。TBSは朝のワイドショー対決から撤退したということです」(放送作家)
なるほど、番組の目玉は、「セブン―イレブン」や「ローソン」のスイーツ、「味の素」の冷凍食品、「スシロー」の握りなどのベスト10、「カインズ」「ニトリ」などの便利グッズの値段当てで、きょうのお買い物、ランチ・夕食に“すぐ役立ちます”というわけなのだ。そう、「ラヴィット!」はテレビで見るチラシ広告なのである。実際、「ランキング」は放送後すぐにホームページやインスタグラムにアップされ、「参考にしてお買い物してみてください」とPRしている。