矢野・兵動に「なんでもええから喋って」とお節介して31年
兵動君はピン芸人、後に聞いた話では構成作家も視野に入れて入学。一方の矢野君は新喜劇志望と目指すベクトルが違った。でも、ある時、兵動君と矢野君が隣同士で座っているのを見て“なんかいい雰囲気”を感じて「そこの2人なんでもええからしゃべってみぃ」と指名して話をさせてみました。コンビではないので当然、ネタもありません。自己紹介を交えて内容はグダグダだったと思いますが、体形のコントラスト、声のバランスなどが妙に気に入ってしまいました。
それ以降、授業ではコンビで活動しました。当時はこのまま続けていこうという気持ちはなかったようですが、今と違い私が「いいよ、いいよ」とホメるし(今は簡単にはホメません)。若手のコンビが少なかったということもあり、オーディションなどにもコンビで参加するようになったようです。
そんな「2人でやってみたらええのに」と半ば強制的にコンビになり、結成31年を迎えた矢野・兵動の第一歩でした。今は全てを生徒の自主性に任せているので、決して言わないことですが、講師になりたてだった当時は思うことをそのまま言葉にしていました。