「俺がしゃべれば次元だ」声優・小林清志さんが本紙に語っていたプライド

公開日: 更新日:

 むしろ50年も次元というキャラクターのイメージを守り続けてきたことが凄い。そんな小林さんは、ちょうど10年前、2011年の日刊ゲンダイのインタビューで、こんなことを語っていた。

「(初めて次元を演じた38歳の時は)声優として経験を積み、脂が乗り切る前といった時期でしょうか。原作はチラチラ読んだことがある程度で、お色気もあって完全にオトナの漫画ですね。まさか、自分が関わるとは……。それでも二枚目というより、洒脱でダンディーな次元は、やりがいのある面白い役だとそそられました」

 役作りで苦労した記憶は「ない」とも。

「(次元ほどの)スマートさは兼ね備えていないものの、自分が(次元の)分身だと感じることがあります。僕自身はバンカラ。それがかえってプラスに働いたところもあるでしょう。だって、ダンディーになりきるというのは難しいものです」
 
「大変おこがましい話ですが、〈俺がしゃべれば次元だ〉という自負がある。〈(他の人が)やれるもんならやってみろ〉といった気持ちで取り組んではいます。僕らの仕事は、オール・オア・ナッシング。今後仕事を一切いただけなくなることにもなりかねませんから、常に勝負に挑むような気でいます」

 小林さん自身が次元であり、次元が小林さんだったのだ。ありがとうございました。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 2

    米挑戦表明の日本ハム上沢直之がやらかした「痛恨過ぎる悪手」…メジャースカウトが指摘

  3. 3

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 4

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 5

    巨人「FA3人取り」の痛すぎる人的代償…小林誠司はプロテクト漏れ濃厚、秋広優人は当落線上か

  1. 6

    斎藤元彦氏がまさかの“出戻り”知事復帰…兵庫県職員は「さらなるモンスター化」に戦々恐々

  2. 7

    「結婚願望」語りは予防線?それとも…Snow Man目黒蓮ファンがざわつく「犬」と「1年後」

  3. 8

    石破首相「集合写真」欠席に続き会議でも非礼…スマホいじり、座ったまま他国首脳と挨拶…《相手もカチンとくるで》とSNS

  4. 9

    W杯本番で「背番号10」を着ける森保J戦士は誰?久保建英、堂安律、南野拓実らで競争激化必至

  5. 10

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動