国内組にも学んでほしい スイングやスタッツよりも大事なモノ…米挑戦組との間に力の差を感じた

吉田優利が2位に9打差をつけて圧勝した「Vポイント×SMBCレディス」には米女子ツアーで戦う日本人選手が出場し、5人がトップ10に入りました。正直、国内組とは力の差があるな、とわかります。
2年ぶりに勝った吉田は昨年から米女子ツアーに挑戦し、16試合に出場して予選通過7回と苦戦しました。ポイントランク102位でシード権(80位まで)を獲得できず、もう一度最終予選会を受けて今季の出場権を手に入れました。
選手層の厚さや、バーディーを積み上げなければ取り残されてしまう悔しさを体験。だから日本に帰ってくれば圧倒的な勝ち方ができたといえます。しかし、「最終日が1アンダーでは勝てない気がする」と反省しています。それだけ世界は競争が激しいのです。
45位に終わった妹、吉田鈴の存在も大きかったでしょう。4度目のプロテストにやっと合格した妹に、姉として戦う姿を見せたかったのだと思います。
試合ではパットがよく決まっており、ライン読みがよかった。米国ではポアナ、バミューダなど芝が毎週違い、転がりが変則のグリーンを経験したのも役立ったはずです。
コースの攻め方も海外組は違います。昨年、畑岡奈紗から「米女子プロはマネジメントを大事にしている」と聞きました。バーディーを取るために確率の高いポジションへ正確に打つ練習を日々繰り返しています。例えばピン上から下り1メートルよりも、多少距離が残っても真っすぐのラインにつけることを目指します。
ところが、国内組にはあやふやなところがあるように見受けられます。
マネジメント力を高めるには距離感と、グリーン形状を把握した上で着弾してからどちらに転がるかのスピン量を知ることも必要です。その点では、フェアウエーウッドでフェードボールを打ってボールを止めることができる申ジエは優れた選手です。
国内組はマネジメントよりも
この記事は有料会員限定です。
日刊ゲンダイDIGITALに有料会員登録すると続きをお読みいただけます。
(残り320文字/全文1,129文字)
【ログインしていただくと記事中の広告が非表示になります】