お笑いエリート ゆりやんの「無理やと思わなかったら何でもできる」信念
「いりません。そんなとこで運、使いたくないので」(ゆりやんレトリィバァ/NHK「99Q」9月23日放送)
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「名前は?」という質問にさえ、「中村アンです」とボケて、まともに答えないゆりやんレトリィバァ(30)。「R-1グランプリ」(フジテレビ)、「THE W」(日本テレビ)の2冠王者だ。彼女が「宝くじで1億円当たったら?」という質問に、きっぱり言い放った答えが今週の言葉だ。ゆりやんはその直後「今一番欲しいものは?」という質問に「1億円」と答える。どこまでが本気で、どこまでがボケかよく分からない。
ゆりやんは同学年が男女各6人しかいない小さな小学校で育った。12人全員がお笑い好きで昼休みには「合コンや!」と机を並べ、吉本新喜劇のマネごとをしてハシャいでいた。そこでウケた快感が忘れられず、お笑い芸人になりたいと思うようになった。
中学になると、クラスのカースト上位になろうとギャルのグループに入ったが、なじめず逆にイジメられた。その時「いつか目立つところに行って、この子たちとは違う生活をしたい、見返したい」(日経BP「日経xwoman」17年4月18日)と一層、芸人になる夢に拍車がかかった。