女子プロゴルフ視聴率好調でスポンサー大喜び その裏TV局営業マンがボヤくワケ
「暮れの忘年会は盛り上がれそうです」と民放のゴルフ番組担当プロデューサーは言ったあと、「もっとも今年限りですけどね」と苦笑した。
今年は日本選手が海外メジャーで大活躍、国内ツアーも若手女子プロたちがしのぎを削り、試合中継の視聴率は上昇、大会主催企業やCMスポンサーも大喜びなのだという。
まず、「マスターズ」で松山英樹が優勝、日本開催の米国PGA「ZOZOチャンピオンシップ」も圧勝した。「全米女子オープン」は笹生優花と畑岡奈紗のプレーオフという、「夢のような優勝争い」(広告代理店スポーツ担当局長)。さらに東京オリンピックもあって、ゴルフ種目は男子は銅メダル決定戦に松山、女子は銀メダル決定戦に稲見萌寧が進出して、最後までハラハラさせた。
女子の国内ツアーは、すでに今季8勝の稲見に古江彩佳、小祝さくらが賞金女王争いで迫り、渋野日向子、勝みなみ、西村優菜らも優勝を重ねるなど20代前半の若手がファンを楽しませている。
では、これらの中継番組はどのくらいの視聴率を稼いでいるのだろう。最も高かったのは東京五輪・男子最終日の20.7%、次いで女子最終日の16.4%だった。いずれもNHKの放送だが、お化けドラマ「ドクターX~外科医・大門未知子~」(テレビ朝日系)もかなわない数字である。