“炎上常習”張本勲氏はサンモニ卒業…テレビ界「昭和の頑固オヤジ」絶滅カウントダウン
野球評論家の張本勲氏(81)が、出演していた「サンデーモーニング」(TBS系)の「週刊御意見番」コーナーを26日の放送で卒業した。張本氏は1997年から同コーナーに出演。「喝!」「あっぱれ!」のフレーズが名物だった。
11月28日の放送で張本氏は、「私の都合なんですが、シニア人生をゆっくりすごしたいんですよ。番組のレギュラーを今年いっぱいで卒業します。来年は節目節目では出てきますからまたお会いできると思います。23年ちょっと、長い間大変お世話になりました」と卒業を発表していた。
これまで歯に衣着せぬ発言が人気だった同氏だが、近年は時代とズレた発言が炎上することが多かった。
極め付きはことし8月に東京五輪で金メダルを獲得した女子ボクシングの入江聖奈選手(21)へのこの発言。
「女性でも殴り合いが好きな人がいるんだね。嫁入り前のお嬢ちゃんが顔を殴り合ってね。こんな競技好きな人がいるんだ」と言い放ち、大炎上していた。さらに、2015年の放送では、サッカーの三浦知良(54)に「もうお辞めなさい」と「引退勧告」するなど、たびたび物議を醸していた。
引退に際して26日の放送では、“同級生”の王貞治氏(81)がゲスト出演。イチロー(48)は、最後に盛大な「喝!」をいただきたいとして、「ハリー!お疲れさまでした。またいつかどこかで」とビデオメッセージを送った。
「完全に時代錯誤だった」
SNS上では、引退を惜しむ声もあるが、芸能文化評論家の肥留間正明氏はこう話す。
「偉大な選手であったことに異論はないが、それは50年も前の話。野球理論やスポーツ界の実情はどんどん変化しており、完全に時代錯誤だった。入江選手に対する発言などはその極み。独断と偏見で発言するのを面白がられたようだが、それももう時代に合わなくなっていた。大谷選手に対しても、当初は“投手に専念しろ”と言っていたくらいですからね」
上から目線でズバズバ物を言う“昭和の頑固オヤジ”は、令和のテレビ界では時代の遺物というしかないが、この世代は、女性蔑視発言もしがち。
徳光和夫アナウンサー(80)は、お笑い芸人の水道橋博士のユーチューブ番組で、“明石家さんまはいつまでも若々しい”という話の流れで「AKBの1人や2人は妊娠させられますよ」という超ド級のセクハラ発言をしたのはことし10月。元東京オリ・パラ組織委員会会長だった森喜朗(84)が「女性がたくさん入ってる理事会は時間がかかる」などと発言し、大炎上の末、辞任したことも記憶に新しい。
いずれも「老害発言」として大炎上。時代に対応できなければ、恐竜のように絶滅するしかないようだ。