<159>「業務に支障」「不利益を被る」情報公開を拒否する田辺市の言い分
「仮に(ドン・ファンの)遺言書が偽造であったら、今回の補正予算の部分が市の不利益になるのではないかと思っています」
19年9月に6500万円の予算を計上した際、田辺市の前田佳世市議が市の総務委員会で質問した記録が残っている。
「裁判で(田辺市が)負けることもあり得るのに、巨額の裁判費用を計上するのはおかしいし、弁護士費用の内訳を公開しないのもおかしいと思います」
担当のK契約課長は、遺族が遺言無効を訴えた後に「係争中の案件ですので弁護士費用の詳細についてはお答えしかねます。裁判が終わったらもちろん公開しますけれど」と答えている。どうやら市民の側を向くつもりはないようだ。 (つづく)