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吉田隆記者、ジャーナリスト

1984年に写真週刊誌「FRIDAY」の創刊準備メンバーとして専属記者契約を結ぶ。87年の大韓航空機爆破事件では、犯人の金賢姫たちが隠れていたブダペストのアジトを特定、世界的に話題となる。初代「張り込み班チーフ」として、みのもんたや落合博満の不倫現場、市川染五郎(現・松本幸四郎)や石原慎太郎の隠し子、小渕恵三首相のドコモ株疑惑などジャンルを問わずスクープ記者として活躍。

<157>巨額な裁判費用を予算計上した田辺市 弁護士との契約はブラックボックス

公開日: 更新日:

 2019年9月に田辺市は、野崎幸助さんの遺産を受け取ることを表明し、裁判費用として約6500万円(!)の予算計上を議会が承認した。私はこの金額に納得ができなかった。そもそも当時の田辺市には顧問弁護士がおらず、この件に関して大阪の弁護士事務所と契約を結んだ。しかし、その経緯は全く明らかにされていないブラックボックス状態だったのである。

「これだけの巨額契約であれば入札で弁護士を選ぶのが現在の風潮で、今は行政でもそうやっていますよ。田辺市の場合は随意契約だと思うので、よほど遺産訴訟に詳しい弁護士なんですかね」

 知り合いの弁護士から私はそのように聞いていた。政府や自治体の公共事業ではお馴染みのシステムであるが、現在は訴訟の世界にも入札方式が入り込んでいるのだ。とはいえ公共事業にもいろいろなランクがあり、専門性が求められる特殊な工事の場合には随意契約となることがある。田辺市の代理人契約も同じようなことなのだろうかと推測し、市の担当部署である契約課のK課長に話をうかがうことにした。

■話がかみ合わない

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