加山雄三は4月で85歳…不撓不屈の若大将を支える妻の献身、夫婦「卒婚」も8年で卒業

公開日: 更新日:

 ことし4月の誕生日で85歳になる加山雄三が意気軒高である。筋トレ中に腰椎圧迫骨折、さらに脳梗塞を起こした2019年、翌20年には誤嚥から小脳出血を発症し救急搬送、歩行もおぼつかず、ろれつが回らないなどの後遺症が残ったが、言語トレーニングなどのリハビリで復活、昨年末に復活コンサートを成功させ、そのアンコール公演を今月開く。

「加山さんは言葉をうまくしゃべることができなくなったとき、もう駄目だと絶望感にさいなまれたそうです。しかし、それでも諦めず、復活へとつなげた。言語トレーニングにウオーキングとリハビリに励む姿がこのほどNHKプレミアム『ザ・ヒューマン』でオンエアされたのですが、前向きな姿と共に驚いたのが、奥さまの(元女優、松本)めぐみさんが甲斐甲斐しく寄り添っていたことです」と、加山を知るマスコミ関係者が言う。

 それもそのはず、加山は2014年にめぐみさん(75)との「卒婚」を宣言している。一年の半分以上を米ニューヨークで暮らしていて、半ば別居状態にあり、その流れとみられていた。

「ところが加山さんの体調を心配し帰国、倒れたときに119番通報したのもめぐみさんなら、退院後は自立型ケアハウスでまた一緒に暮らし、ここが自分たちのついのすみかだと仲むつまじくしているというのです。卒婚も卒業なんて、加山さんには不幸中の幸いで、生きる希望になったのでは」と続けた。

「感謝の気持ちを忘れてはいけない」

 めぐみさんとは1965年、映画「エレキの若大将」の共演で知り合い、子ども4人を育て上げた。もっとも加山の叔父の経営するホテルの倒産で、連帯保証人だった加山が数十億円もの借金を背負ったり、バブルで新潟に開設したスキー場が大赤字になるなど、結婚生活も波乱続きであった。幾多の困難を乗り越えて、今またステージに帰ってきた若大将は「感謝の気持ちを忘れてはいけない」と何度も口にしているそうだ。ベテラン芸能記者の青山佳裕氏が言う。

「大切にされていたクルーザー光進丸が火災で沈没してしまった悲劇も覚えています。人生長く生きていれば、不運もあるし、大変な窮地にも陥るもの。加山さんは青春映画のスターにして、憧れのスターでしたけれど、光と同じくらい、人生の影の部分も経験されている。そういうことも乗り越え、『まだまだ終わんないね。95歳くらいまで生きる気がする』と笑う姿はすてきですし格好いい。応援し、また、元気をもらっている方は数え切れないでしょうね」

 不撓不屈の永遠の若大将だが、支えてくれる妻の献身あってこそのようだ。 

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 芸能のアクセスランキング

  1. 1

    【独自】フジテレビ“セクハラ横行”のヤバイ実態が社内調査で判明…「性的関係迫る」16%

  2. 2

    人事局付に異動して2週間…中居正広問題の“キーマン”フジテレビ元編成幹部A氏は今どこで何を?

  3. 3

    “氷河期世代”安住紳一郎アナはなぜ炎上を阻止できず? Nキャス「氷河期特集」識者の笑顔に非難の声も

  4. 4

    中居正広氏&フジテレビ問題で残された疑問…文春記事に登場する「別の男性タレント」は誰なのか?

  5. 5

    TV復帰がなくなった松本人志 “出演休止中”番組の運命は…終了しそうなのは3つか?

  1. 6

    "日枝案件"木村拓哉主演「教場 劇場版」どうなる? 演者もロケ地も難航中でも"鶴の一声"でGo!

  2. 7

    フジテレビに「女優を預けられない」大手プロが出演拒否…中居正広の女性トラブルで“蜜月関係”終わりの動き

  3. 8

    別居から4年…宮沢りえが離婚発表「新たな気持ちで前進」

  4. 9

    ビートたけし「俺なんか悪いことばっかりしたけど…」 松本人志&中居正広に語っていた自身の“引き際”

  5. 10

    フジテレビを襲う「女子アナ大流出」の危機…年収減やイメージ悪化でせっせとフリー転身画策

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  2. 2

    “氷河期世代”安住紳一郎アナはなぜ炎上を阻止できず? Nキャス「氷河期特集」識者の笑顔に非難の声も

  3. 3

    不謹慎だが…4番の金本知憲さんの本塁打を素直に喜べなかった。気持ちが切れてしまうのだ

  4. 4

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  5. 5

    大阪万博の「跡地利用」基本計画は“横文字てんこ盛り”で意味不明…それより赤字対策が先ちゃうか?

  1. 6

    大谷翔平が看破した佐々木朗希の課題…「思うように投げられないかもしれない」

  2. 7

    大谷「二刀流」あと1年での“強制終了”に現実味…圧巻パフォーマンスの代償、2年連続5度目の手術

  3. 8

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ

  4. 9

    野村監督に「不平不満を持っているようにしか見えない」と問い詰められて…

  5. 10

    「今岡、お前か?」 マル秘の “ノムラの考え” が流出すると犯人だと疑われたが…