木村拓哉、二宮和也…春ドラマがジャニーズばかりのナゼ…事務所とTV局の力関係が逆転か
制作スタッフも不安だったのだろう、キムタクから指導を受ける東大志望のボクシング部部長役に、King&Princeの高橋海人を起用して“補強”した。それでも初回の世帯視聴率は11.8%と、木村主演ドラマで最も低かった。その後もじり貧で、視聴率男の神話もついに崩壊か。
「金田一少年の事件簿」は堂本剛、松本潤、亀梨和也、山田涼介が主役を演じてきたジャニーズ若手の登竜門で、道枝が視聴率や評判で木村を上回ったら、ジャニーズ系タレントの世代交代が一気に進む。
それにしても、「特捜9」(テレ朝系)の井ノ原快彦、「大岡越前6」(NHK・BSプレミアム)の東山紀之、「家政夫のミタゾノ」(テレ朝系)の松岡昌宏、「俺の可愛いはもうすぐ消費期限!?」(同)の山田涼介ら、シリーズものや深夜帯も入れると、春クールのうち10本がジャニーズの主役・準主役である。なぜそこまで起用されるのか。
「ジャニー喜多川氏の死去、SMAPの空中分解、嵐の活動休止などで、ジャニーズ事務所とテレビ局の力関係は逆転しました。かつては、テレビ局が何度も頭を下げてジャニタレの出演にこぎつけたものでしたが、いまはジャニーズ側が使ってくださいと言ってくる。ギャラもかなり安くなったという噂です。そこそこ数字は持っているし、事務所の管理がしっかりしているので、スキャンダルの心配も少ない。テレビ局にとって、ジャニタレは使いやすくなったんです」(放送作家)
春ドラマの視聴率・配信再生数のジャニーズ内ランキングに注目である。
(コラムニスト・海原かみな)