「ちむどんどん」大森南朋もいきなり消えた…“ロス効果”に味占めたNHKの贅沢すぎる役者使い
NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」で坂東随一の武者・上総広常(佐藤浩市)が、忠誠を誓った源頼朝(大泉洋)に逆にはめられて斬殺され、連続テレビ小説「ちむどんどん」ではヒロインの父親(大森南朋)が心臓病で急死してしまった。
豪胆だが読み書きができないのがコンプレックスの憎めない広常、妻や子どもに沖縄の海のような広くて深い愛情を注ぐお父ちゃん……大河・朝ドラファンの心をわしづかみにした2人が、いきなり消えてしまったのだ。惜しむ書き込みがネットにあふれ、視聴率も上昇した。
NHKとしてはしてやったりだろう。というのも、最近は意図的に「××ロス」で話題づくりを仕掛けているからだ。大河ドラマ「青天を衝け」では、尊攘志士気取りの渋沢栄一をあえて召し抱える太っ腹の幕臣・平岡円四郎(堤真一)が暗殺され、「麒麟がくる」の斎藤道三(本木雅弘)は息子との戦で死ぬ。その時も「平岡さまロス」「道三ロス」が起きた。
朝ドラの前作「カムカムエヴリバディ」でも、ヒロイン安子の夫・雉真稔(松村北斗)は早々に戦死してしまう。あまりにあっけないと残念がる声が上がり、とうとう最終盤の回想シーンで再登場させたほどだ。