上野樹里「じぞ恋」は持続可能か?カギ握るのは「キュン外し」と「サム」という言葉

公開日: 更新日:

 テレビコラムニストの亀井徳明氏は「忙しい考察系や、あからさまな“キュン”狙いに引いてしまう層には、登場人物の心の機微を丁寧に描いたこのドラマは受け入れやすいのでは」と、こう続ける。

「第2話に出てきた『サム』という言葉がネット上でも話題になりましたが、〈友達以上、恋人未満〉の状態を、一般視聴者にとって分かりやすく伝えてくれました。それを辞書の編さんに関わる父親役の松重さんに説明させたところがいいですね。松重さんと同世代には、こうした言葉選びが好きな人がいたりしますから。さらにドラマの序盤にこの言葉を出すことで、メインの登場人物の心の動きを示す基準になる効果がありそうです」

 そのサムとは「something」の略。韓流恋愛ドラマファンの間ではよく使われている言葉のようだが、慌ててネットで検索した人もいたようだ。

「身近な人に〈サムって知ってる?〉って聞いた人もいるでしょうね。このドラマには全然関係ないですが、2015年にリメーク版も放送された北川悦吏子さん脚本の『ズンドコベロンチョ』を一瞬、思い出しました。略して『ズンペロ』という謎の流行り言葉をめぐるお話ですが、サムがあるなら、『One of them』を略して『ノブ』とか『ワム』なんて言葉が流行ってもいいんじゃないか、なんて思ったりして」(前出の亀井徳明氏)

 言葉遊びが好きな中高年に刺されば、「じぞ恋」も“持続可能”か。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 芸能のアクセスランキング

  1. 1

    フジテレビ問題「有力な番組出演者」の石橋貴明が実名報道されて「U氏」は伏せたままの不条理

  2. 2

    広末涼子容疑者「きもちくしてくれて」不倫騒動から2年弱の逮捕劇…前夫が懸念していた“心が壊れるとき”

  3. 3

    広末涼子容疑者は看護師に暴行で逮捕…心理学者・富田隆氏が分析する「奇行」のウラ

  4. 4

    「とんねるず」石橋貴明に“セクハラ”発覚の裏で…相方の木梨憲武からの壮絶“パワハラ”を後輩芸人が暴露

  5. 5

    元フジ中野美奈子アナがテレビ出演で話題…"中居熱愛"イメージ払拭と政界進出の可能性

  1. 6

    広末涼子が危険運転や看護師暴行に及んだ背景か…交通費5万円ケチった経済状況、鳥羽周作氏と破局説も

  2. 7

    芸能界を去った中居正広氏と同じく白髪姿の小沢一敬…女性タレントが明かした近況

  3. 8

    佐藤健は9年越しの“不倫示談”バラされトバッチリ…広末涼子所属事務所の完全否定から一転

  4. 9

    中居正広氏《ジャニーと似てる》白髪姿で再注目!50代が20代に性加害で結婚匂わせのおぞましさ

  5. 10

    中居正広氏、石橋貴明に続く“セクハラ常習者”は戦々恐々 フジテレビ問題が日本版#MeToo運動へ

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    広末涼子が危険運転や看護師暴行に及んだ背景か…交通費5万円ケチった経済状況、鳥羽周作氏と破局説も

  2. 2

    広末涼子容疑者「きもちくしてくれて」不倫騒動から2年弱の逮捕劇…前夫が懸念していた“心が壊れるとき”

  3. 3

    佐藤健は9年越しの“不倫示談”バラされトバッチリ…広末涼子所属事務所の完全否定から一転

  4. 4

    今思えばゾッとする。僕は下調べせずPL学園に入学し、激しく後悔…寮生活は想像を絶した

  5. 5

    露呈された韓国芸能界の闇…“兵糧攻め”にあうNewJeansはアカウントを「mhdhh」に変更して徹底抗戦

  1. 6

    大阪万博ハプニング相次ぎ波乱の幕開け…帰宅困難者14万人の阿鼻叫喚、「並ばない」は看板倒れに

  2. 7

    大阪・関西万博“裏の見どころ”を公開!要注意の「激ヤバスポット」5選

  3. 8

    フジテレビ問題「有力な番組出演者」の石橋貴明が実名報道されて「U氏」は伏せたままの不条理

  4. 9

    広末涼子が逮捕以前に映画主演オファーを断っていたワケ

  5. 10

    中居正広氏は元フジテレビ女性アナへの“性暴力”で引退…元TOKIO山口達也氏「何もしないなら帰れ」との違い