著者のコラム一覧
児玉愛子韓国コラムニスト

韓流エンタメ誌、ガイドブックなどの企画、取材、執筆を行う韓国ウオッチャー。新聞や雑誌、Webサイトで韓国映画を紹介するほか、日韓関係についてのコラムを寄稿。Webマガジン「オトナの毎日」でイラストエッセー【毎日がエンタメ】を連載中。

映画「狼たちの墓標」で思い出す…平昌オリンピックが残した“負の遺産”

公開日: 更新日:

「平昌オリンピックが開催された意義は、地方までインフラが整備された。その一点に尽きると思います」

 韓国人女性がそう話すように、五輪のおかげでソウルから江陵まで200キロもの高速鉄道KTXが開通。高速鉄道で最短約1時間半もあれば江陵まで行けるようになった。五輪のために投じた予算はすべて合算し、日本円で1兆3000億円にも上ったと報じられている。

 ところが、五輪から1年もしないうちに状況は一変。経済発展が見込まれていた江陵だが、街は閑散とし、観光客が増えることはなかったという。施設の維持費が問題になった上、その後は新型コロナウイルスも直撃。閉鎖されたり放置されている施設もあると聞く。交通の便だけは良くなったが、日帰り客が増えたことで五輪前に建設されたホテル業の利益も上がらない。

 韓国には「糞(くそ)を垂らして尻拭かぬようなもの」ということわざがある。後始末がきちんとできていないことを意味するが、この尻拭いは誰がするのだろうか。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    無教養キムタクまたも露呈…ラジオで「故・西田敏行さんは虹の橋を渡った」と発言し物議

  2. 2

    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

  3. 3

    吉川ひなのだけじゃない! カネ、洗脳…芸能界“毒親”伝説

  4. 4

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  5. 5

    竹内結子さん急死 ロケ現場で訃報を聞いたキムタクの慟哭

  1. 6

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 7

    木村拓哉"失言3連発"で「地上波から消滅」危機…スポンサーがヒヤヒヤする危なっかしい言動

  3. 8

    Rソックス3A上沢直之に巨人が食いつく…本人はメジャー挑戦続行を明言せず

  4. 9

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 10

    立花孝志氏『家から出てこいよ』演説にソックリと指摘…大阪市長時代の橋下徹氏「TM演説」の中身と顛末