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児玉愛子韓国コラムニスト

韓流エンタメ誌、ガイドブックなどの企画、取材、執筆を行う韓国ウオッチャー。新聞や雑誌、Webサイトで韓国映画を紹介するほか、日韓関係についてのコラムを寄稿。Webマガジン「オトナの毎日」でイラストエッセー【毎日がエンタメ】を連載中。

純愛では満足できない? 韓国では「不倫ドラマ」過激さを増している

公開日: 更新日:

 ここ数年、ジェネレーションギャップを感じることが多くなった。昨年はBTSファンの女性記者に東方神起が5人で活動していた頃の話をしたところ、「当時のメンバーの名前もよく知らない」と言われた。日本で初めて韓流ブームを巻き起こした「冬のソナタ」も見ていないという。韓国ドラマを見るきっかけはコロナ禍に日本でヒットした「愛の不時着」だったそうだ。

 7日から韓国映画「ユンヒへ」が日本で公開される。監督がロケ地に選んだのは北海道の小樽。岩井俊二監督の映画「Love Letter」(95年)にインスパイアされたからだという。「冬ソナ」当時からの韓流ファンには、うなずける話だろう。

 03年に「冬ソナ」が日本に韓流旋風を巻き起こして以来、多くの日本人女性が韓国ドラマで描かれる“純愛”や美しい景色に心を奪われた。ところが、その少し前の90年代末の韓国では、岩井俊二監督の「Love Letter」が人気だった。当時は多くの韓国人が、劇中で主人公の中山美穂が叫ぶ「オゲンキデスカ? ワタシハゲンキデス」というセリフを覚えたものである。日本での「冬ソナ」ブームはその数年後で、あれから20年近くが過ぎ、韓国のエンタメ作品は大きく変わった。

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