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芋澤貞雄芸能ジャーナリスト

1956年、北海道生まれ。カリフォルニア州ロサンゼルスでテレビ・映画のコーディネーター業を経て、女性週刊誌を中心に30年以上にわたり芸能・スポーツを中心に取材活動を続ける。代表的なスクープは「直撃! 松田聖子、ニューヨークの恋人」「眞子妃、エジンバラで初めてのクリスマス」。現在は、星野源、ディーン・フジオカから羽生結弦、浅田真央まで幅広く取材活動を続ける。日刊ゲンダイDIGITALや現代ビジネスなどで執筆中。ツイッター現代デジタル芸能界一の嫌われ記者 芋澤がぶっちゃける極秘情報

フジテレビ新人事で中山美穂「完全復活」に高まる期待 深津絵里の成功が追い風に

公開日: 更新日:

 フジテレビの新社長に共同テレビジョン社長の港浩一氏(70)が内定した。港氏は同局のディレクター・プロデューサーとして「夕やけニャンニャン」「オールナイトフジ」などを担当。番組で秋元康氏(64)が企画した「おニャン子クラブ」からは工藤静香(52)、国生さゆり(55)らスターが誕生した。プロデューサー時代には、当時人気絶頂の「とんねるず」を起用。1980年代のお笑い番組の黄金時代を築いた人物のひとりと言っていいだろう。

あのヒットメーカーが10年ぶりに現場復帰

 ただ、今回の人事芸能プロダクション関係者が特別熱い視線を送っているのが、「東京ラブストーリー」「101回目のプロポーズ」などの高視聴率を連発させたプロデューサーの大多亮氏(63)が編成担当として約10年ぶりに現場復帰することだ。

 大多氏は、10年前の亀山千広・現BSフジ代表取締役社長との社長の座を巡る“出世レース”に敗北した後、現場を離れて常務取締役の仕事に専念していた。

「もともとが現場出身の役員ですから、編成に戻ってくるのは本人にとってまんざらではないはず。ただ、局内には『大多さんは確かにドラマ作りのプロではあるけれど、キャスティングやスタッフの使い方が偏り過ぎでは……』と漏らすアンチ派もいます。気心の知れた仲間としか仕事をしない大多さんのスタンスに批判的な人がいるのも事実。10年以上現場から離れた感覚的なブランクを取り戻せるのか? 仲間内だけで再び良質なドラマ作りができるのか? そんな期待と不安の声がお台場周辺では交錯しています」(ある局員)

すでに局内に敷かれた「大多亮シフト」

 すでに大多氏の現場復帰の下ならしが4月期のドラマのラインアップにも見え隠れしている。象徴的なのは、「元彼の遺言状」でフジテレビの連ドラに13年ぶりに出演した綾瀬はるか(37)だ。

「当初はギャランティーが相場の倍に跳ね上がったのではないかとか、月9主演を5本分まとめて約束したのではないかといわれましたが、今考えれば、ホリプロから大多氏への現場復帰祝いというのがその正体だったのでしょう」(女性誌記者)

 大多氏と綾瀬の所属事務所ホリプロの付き合いは古い。91年の「東京ラブストーリー」放送中に、プロデューサーだった大多氏と主演女優の鈴木保奈美(55)との不倫関係が騒がれた。「売り出し中の女優と恋仲になるなんて……」と眉をひそめる人もいそうだが、それだけ事務所と大多氏の距離が近かったということだ。以来、ホリプロと大多氏は“コインの裏表”のような関係が続いている。

■「君の瞳に恋してる!」の伝説的ヒット

 今回の「大多シフト」に反応したのはホリプロだけではない。かつて“大多組”に参加してブレークした役者を抱える他の事務所も動き出している。中でも注目を集めているのが中山美穂(52)だ。大多氏と中山のコンビは「君の瞳に恋してる!」(89年)、「すてきな片想い」(90年)など、平均視聴率18%を軽く超える伝説的大ヒット作品を世に送り出してきた。

「中山さんは16年に女優として復帰しましたが、ドラマも映画でも出演作品に恵まれていません。大多氏の現場復帰が彼女の起爆剤になりそうです。NHK朝ドラ『カムカムエヴリバディ』の深津絵里さんの成功を見ても、顔と名前が広く知られているアラフィフ女優は役柄さえハマればニーズがあることが分かります。深津さんは前髪を下ろし、18歳の役に挑戦したことで“限界”を打ち破り、大きな変化を生み出しました。多少の無理は目をつぶっても、演出の仕方と役者の技量があればまだまだ使い道は残されているということです。あくまでザックリとした発想ではありますけれど」(テレビ関係者)

 港新社長の誕生と大多常務の現場復帰によってフジテレビが、かつての栄光の日々を取り戻すことができるのか。“新生フジテレビ”から目が離せない……。

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