著者のコラム一覧
芋澤貞雄芸能ジャーナリスト

1956年、北海道生まれ。カリフォルニア州ロサンゼルスでテレビ・映画のコーディネーター業を経て、女性週刊誌を中心に30年以上にわたり芸能・スポーツを中心に取材活動を続ける。代表的なスクープは「直撃! 松田聖子、ニューヨークの恋人」「眞子妃、エジンバラで初めてのクリスマス」。現在は、星野源、ディーン・フジオカから羽生結弦、浅田真央まで幅広く取材活動を続ける。日刊ゲンダイDIGITALや現代ビジネスなどで執筆中。ツイッター現代デジタル芸能界一の嫌われ記者 芋澤がぶっちゃける極秘情報

清野菜名が「トップコート」電撃移籍の真相 新田真剣佑の“隠し子騒動”封じた大手事務所の影響力

公開日: 更新日:

 清野菜名(27)が大手芸能プロダクション「トップコート」に電撃移籍したことが、関係者の間に波紋を広げている。昨今の芸能界の事務所移籍は佐藤健(33)、上野樹里(35)らに象徴されるように、「発展的なマネジメント契約の解消」「暖簾分け」が基本となっている。しかし、清野が所属していた「ステッカー」を離れて「トップコート」に移籍した理由を周囲に聞く限り、佐藤らとは少し事情が異なるようだ。

 今回の清野の移籍の引き金になったと言われているのは、先月「週刊女性」が報じた園子温監督(60)による複数の性加害問題だと言われている。園監督が「女はみんな仕事が欲しいから俺に寄ってくる」「主演女優にはだいたい手を出した」と漏らしていたと報じられた。

 園監督は19日、自身の公式サイトで、「事実と異なる点が多々ある」として、発行元の主婦と生活社を提訴したこと発表しており、今後、真偽は法廷で明かされるわけだが、あの報道がきっかけとなって、過去に園監督の作品に主演した女優たちにあらぬ嫌疑がかけられることになった点は否めない。

 主演女優たちは「アノ園監督作品で……」と色眼鏡で見られることになったことで、特に敏感に反応したのが広告業界だ。広告代理店関係者などから「園作品の主演女優たちはCMに起用しにくい」という声が漏れ始め、そんな空気が充満し始めたタイミングで今回の清野の電撃移籍だったわけだ。

園子温監督の“主演女優”のイメージは消える

 何を隠そう、モデルから女優になるも役に恵まれず、アルバイトの日々を過ごしていた清野を映画「TOKYO TRIBE」のオーディションで発掘し、ヒロインに抜擢したのが園監督だった。そして今回の清野の事務所移籍の最大のメリットは、芸能マスコミなどの"外敵"から身を守ることだと言える。

「ステッカーも駿河太郎など人気俳優を擁する大手事務所ですが、広告業界やテレビ局により大きな影響力を持つトップコートに移籍すれば、今後、事あるごとに園監督の話を引き合いに出される心配が減ると思います。タレントたちが好んで大手芸能プロと契約を交わしたがるのは、スキャンダル対策がしっかりしていることも大きなメリットのひとつです」(芸能プロ関係者)

 清野の移籍先の「トップコート」といえば、筆者は今から6年程前、新田真剣佑(25)の“ロサンゼルスの隠し子”をテーマに這いずり回ったことを思い出す。

 テーマが大変デリケートだったことから、慎重の上に慎重を重ねて取材を進めていたのだが、新田はそんな動きを知ってか知らずか、17年5月に突如「トップコート」への移籍を発表した。そしてこの移籍で、“ロサンゼルスの隠し子”の詳細は公になることはなくなった。大手芸能プロへの移籍というのはそれくらいの影響力があることなのだ。

■4年弱でトップコートを退所した新田真剣佑の現状

 そんな新田は4年弱でトップコートを退所するのだが、その後の彼のスキャンダルまみれの現状は、改めて説明するまでもないだろう。

「清野は7月に『キングダム2 遥かなる大地へ』、8月には『異動辞令は音楽隊!』、10月にも宮崎駿アニメ実写版『耳をすませば』と立て続けに映画の大作の公開が控えていて、業界内では『22年は清野菜名がグレード・アップする1年』と言われています。清野はそんな大切な時に園監督のあらぬ噂には巻き込まれたくなかったのでしょうね」(前出・芸能プロ関係者)

 早晩、清野と園監督を結びつけるような報道は鳴りをひそめるのではないか。

(芸能ジャーナリスト・芋澤貞雄)

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 芸能のアクセスランキング

  1. 1

    松本人志「事実無根」から一転、提訴取り下げの背景…黒塗りされた“大物タレント”を守るため?

  2. 2

    島田洋七が松本人志復帰説を一蹴…「視聴者は笑えない」「“天才”と周囲が持ち上げすぎ」と苦言

  3. 3

    人気作の続編「民王R」「トラベルナース」が明暗を分けたワケ…テレ朝の“続編戦略”は1勝1敗

  4. 4

    小泉今日子×小林聡美「団地のふたり」も《もう見ない》…“バディー”ドラマ「喧嘩シーン」への嫌悪感

  5. 5

    兵庫県知事選・斎藤元彦氏の勝因は「SNS戦略」って本当?TV情報番組では法規制に言及したタレントも

  1. 6

    松本人志が文春訴訟取り下げで失った「大切なもの」…焦点は復帰時期や謝罪会見ではない

  2. 7

    窪田正孝の人気を食っちゃった? NHK「宙わたる教室」金髪の小林虎之介が《心に刺さる》ファン増殖中

  3. 8

    井上真央ようやくかなった松本潤への“結婚お断り”宣言 これまで否定できなかった苦しい胸中

  4. 9

    菊川怜が選んだのはトロフィーワイフより母親…離婚で玉の輿7年半にピリオド、芸能界に返り咲き

  5. 10

    福山雅治は自宅に帰らず…吹石一恵と「6月離婚説」の真偽

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    西武ならレギュラー?FA権行使の阪神・原口文仁にオリ、楽天、ロッテからも意外な需要

  2. 2

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動

  3. 3

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  4. 4

    兵庫県知事選・斎藤元彦氏の勝因は「SNS戦略」って本当?TV情報番組では法規制に言及したタレントも

  5. 5

    小泉今日子×小林聡美「団地のふたり」も《もう見ない》…“バディー”ドラマ「喧嘩シーン」への嫌悪感

  1. 6

    国内男子ツアーの惨状招いた「元凶」…虫食い日程、録画放送、低レベルなコース

  2. 7

    ヤンキース、カブス、パドレスが佐々木朗希の「勝気な生意気根性」に付け入る…代理人はド軍との密約否定

  3. 8

    首都圏の「住み続けたい駅」1位、2位の超意外! かつて人気の吉祥寺は46位、代官山は15位

  4. 9

    兵庫県知事選・斎藤元彦氏圧勝のウラ パワハラ疑惑の前職を勝たせた「同情論」と「陰謀論」

  5. 10

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇