NHK「ドキュメント72時間」と「ガイロク」地味な番組なのに毎回感動するナゼ?

公開日: 更新日:

 NHKの「ドキュメント72時間」と「ガイロク(街録)山あり谷ありの人生、波乱万丈の感動物語」の2番組は、見ている人は毎回のように目を潤ませ、見ていない人はタイトルも知らないという地味な番組だ。

「72時間」は一つの場所や店で3日間(72時間)カメラを回し続け、そこに行き交う人々を見つめるドキュメンタリー

 東京・下町の24時間営業の焼き肉店、吹雪の秋田港のそば・うどん自販機前、沖縄のいしじゃゆんたく市場、クリスマスイブの札幌のバスターミナル、大阪・西成の夫婦食堂など、実にさまざまな人がそれぞれの事情を抱えてやって来ては去っていく。

 スタッフは何をしに来たのか、どこから来たのかをちょっとだけ聞く。二言三言のやりとりの中にその人の人生が垣間見え、笑いと涙を誘う。

 72時間ぶっ通しだからスタッフも容易ではない。ディレクター、カメラ、音声の3人1組で、2チームが交代しながら撮影する。いったんカメラを回し始めたら、原則として72時間止めない。台風に直撃されたこともあるが、それはそれでその街角のその時の風景だからと撮影は続行された。プロデューサーは「一番やきもきするのは、厳選した撮影ポイントなのに、さっぱり人が来ないとき」と話す。そう、人が来なければ番組にならない。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    フジテレビ問題でヒアリングを拒否したタレントU氏の行動…局員B氏、中居正広氏と調査報告書に頻出

  2. 2

    “3悪人”呼ばわりされた佐々木恭子アナは第三者委調査で名誉回復? フジテレビ「新たな爆弾」とは

  3. 3

    「かなり時代錯誤な」と発言したフジ渡辺和洋アナに「どの口が!」の声 コンパニオンと職場で“ゲス不倫”の過去

  4. 4

    中居正広氏「性暴力認定」でも擁護するファンの倒錯…「アイドル依存」「推し活」の恐怖

  5. 5

    「よしもと中堅芸人」がオンカジ書類送検で大量離脱…“一番もったいない”と関係者が嘆く芸人は?

  1. 6

    菊間千乃氏はフジテレビ会見の翌日、2度も番組欠席のナゼ…第三者委調査でOB・OGアナも窮地

  2. 7

    入場まで2時間待ち!大阪万博テストランを視察した地元市議が惨状訴える…協会はメディア取材認めず

  3. 8

    米国で国産米が5キロ3000円で売られているナゾ…備蓄米放出後も店頭在庫は枯渇状態なのに

  4. 9

    うつ病で参議員を3カ月で辞職…水道橋博士さんが語るノンビリ銭湯生活と政治への関心

  5. 10

    巨人本拠地3連敗の裏に「頭脳流出」…投手陣が不安視していた開幕前からの懸念が現実に