キムタクドラマ“ダウン寸前”から復調傾向…カギ握る「未来への10カウント」脇キャラたち
テレビコラムニストの亀井徳明氏は「すでに世帯視聴率で語ることに意味はない」と前置きしながら、こう言う。
「今のキムタクをかっこよく見せようというのはオープニングからも伝わりますが、それが“アンチ”にとっては鼻につくかもしれません。でも、B'zの主題歌も昭和歌謡っぽいし、第5話から登場した村上虹郎さん演じる関西弁キャラの“桃介”といい、昭和のテレビに親しんだオジサン世代にはどこか懐かしく、安心して見られる」
タイトルが「10カウント」というからには10話で完結しそうだが、19日放送の第6話の最後に、桃介が起こす暴力事件からの“最終章”の文字が。これにはネット上でも〈え? もう最終回?〉なんて動揺の声も。
「テレ朝木9枠は過去の作品もおおむね全9話。通常通りなら6月9日の第9話で最終回を迎えます」(前出のテレビ誌ライター)
前出の亀井徳明氏はこう話す。
「木村さん主演作品は、いつも脇のキャラが魅力的。八嶋智人さんや富田靖子さんといった職員室の面々や、山田杏奈さんや坂東龍汰さんといったボクシング部員をはじめ、もっと見てみたいキャラがたくさんいるだけに、残り3話というのは残念。大筋は何となく予測できますが、いろいろ膨らませようのあるサブキャラを残りの話数でどれだけ濃密に描くのか、興味深く見守りたい」
大事な試合の前に部員が起こした暴力事件に、木村演じる桐沢祥吾はどう立ち回るのか──26日の第7話から始まる最終章は、オジサン世代にこそ響くものがある。
1ケタからV字回復で10話まで拡大なんて、そんな新たな“キムタク伝説”を作れるか。