矢部美穂が44歳で幸せつかんだ! 競馬ジョッキーと結婚までの“凸凹ダート”人生
中学を卒業すると上京。オーディションを受けまくり、16歳で雑誌「Momoco」のオーディションでグランプリを受賞し、芸能界入り。
「何か事件があると、それをバネに見返してやろうと思うんです。芸能界もいじめを見返してやろうと思って選んだんです」
水着で露出の多いグラビアの仕事をメインに、バラエティー番組「スーパーJOCKY」ではお笑い芸人らと共に熱湯風呂に落とされた。歯に衣着せぬトークにエッセー、小説も発表するマルチな活躍をみせたが、事務所が倒産する不運も。また、20代後半に子宮筋腫と分かり、子宮内膜症もあって、苦しんでいたことも後に告白している。生き馬の目を抜く業界で結婚を夢見て、8年付き合った相手もいたが、恋愛もなかなか成就しない。仕事も減っていく。
「芸能人って皆さん、歌がうまかったり、芝居とかトークとか、何か得意なものがあるじゃないですか。私には何もないんですね」
そこで振り返り、最初の父親は地方競馬の騎手で、厩舎育ちのルーツに立ち戻る。
「あっ、そうか。私みたいに競馬にゆかりのあるタレントはいない」と売り込み、つかんだのがスポーツ紙でのコラム連載、競馬番組出演。女性タレントの競馬番組出演も、先駆け的であった。