「毎日かあさん」西原理恵子氏の娘が告発 浮かび上がる“実録エッセイ”と家族のあり方
■作品が評価されるほど生まれる苦しみ
「世界に対して子供本人の許可なく作品にして発信するということは、丸裸にして人目にさらす以上に、内臓までさらしているようなもの。統合失調症や、うつなどの気分障害、自律神経失調症、摂食障害、睡眠障害になる危険性をはらんでいます」(三浦氏)
実録エッセイ漫画の弱点は、「書く人にとって都合の悪いことは一切書かれない、という点だ。そういう点からもネタにされる側としてはやはり大きなストレスになることも考えられる。
実際に西原氏の娘は「お母さんは、私が泣いて嫌がっても作品に描いた」「なぜ書いて欲しくないと言ったのに、私の個人情報を世間へ向けて書き続けたのか」と訴えている。
子供の許可や同意なしにネットに作品としてアップすることは、これからも様々な形で大きな問題として取り上げられることになるかもしれない。