ヒカル「大学進学は洗脳」発言に賛否両論…ひろゆきは大卒のメリットを定期的に発信
ひろゆきの言う通り、大手企業の総合職の採用試験は多くの場合、大卒以上でなければ受けられず、医師や薬剤師など、大学の特定の学部を卒業しなければ就けない仕事も存在する。
高卒者が大卒者に比べるて進路の幅が狭まることがあるのは事実だ。また厚生労働省の調査によると、2019年の学歴別初任給は、大卒が21万200円、高卒が16万7400円と、同じ会社であっても学歴によって給料に差が出るという結果も出た。
とはいえ、なんとなく大学に行けば必ずしも就職や出世に有利というわけではなく、やはり明確な目的がなければ、将来に繋がる有益な学びにはならないだろう。
大学に行く明確な目的の必要性について、学習支援、就職支援、大学編入学支援などを行う神田外語学院の三村英男氏に話を聞いた。
■目的に応じて学ぶ場を選ぶ視点が大切
「近年、専門学校である神田外語学院から4年制大学の3年次や2年次に編入学する学生が増えてきました。大学編入学試験は出願の際、志望理由書や研究テーマの提出を求める大学が多いため、『何のために希望する大学の学部、学科に行き、何を学ぶのか?』を、明確にした上で受けないと受かりません。一般入試で何となくブランドや偏差値、場所等で決めて入学する人より、より明確な目的意識も持っているため、編入学後も意欲的に学ぶことができますし、それが就職試験の予行演習にもなります。もっとも、美容師や調理師など、専門的な技術を必要とする仕事を希望している場合は、国家資格を所得できる専門学校に進学し、早く社会に出て実務経験を積むほうが適切と言えるでしょう」
ヒカルの冒頭の発言は、高卒でありながらYouTuber・実業家として成功しているヒカルだからこその持論とも言えるが、人生における必要な学びの場は人それぞれではないか。