室伏広治さんがグズっていた赤ちゃんを抱くとウソのように泣きやんだ
西川きよし師匠、明石家さんまさん、オール阪神・巨人をはじめとする吉本のタレントさんで写真やサインを断られているところを見たことがありません。もちろん、次の仕事へ向かうなど時間がない場合は仕方ありませんが、それ以外では、「ファンのみなさんが応援してくださるおかげで我々はお仕事をさせていただける」という基本精神は若手に至るまで連綿と続いていると思います。そういう姿を見ながら“芸人さんて凄いな”と思っているのですが、タレントさんではなく“凄い方やな……”と感心させられたことがあるので今日はそのお話を。
その方とは、現スポーツ庁長官で、2004年アテネオリンピックハンマー投げ金メダリストの室伏広治さんです。面識はないのですが「2020東京オリンピック」の開催が決定する前日の13年9月7日に東京駅の新幹線ホームでお見かけしました。お昼すぎだったでしょうか、ホームに上がっていくと、遠巻きに人垣ができてきて“俳優さんかな? 芸人さんかな?”と思いながら近づいていくと、そこには凄いオーラを放っている三つ揃えでビシッと決めた室伏広治さんがかなりの量の荷物を横に置かれて9号車のところに立っておられました。周囲からは小さな声で「室伏さんや」「室伏広治や」「でかいな~」という声があちこちから聞こえてました。