真空ジェシカ・川北のボケが賛否を呼ぶ理由 初期の「ガキ使」を彷彿とさせる
2年連続で「M-1グランプリ」決勝に進出を果たし、実力派漫才コンビとして知られる真空ジェシカの川北茂澄とガク。その一方、バラエティー出演時の川北のボケはたびたび賛否を巻き起こしている。
昨年の「ラヴィット!」(TBS系)で、ニッチェ・江上敬子のクセ毛のおさげと顔を逆にした“逆ニッチェ”のかぶり物で登場し共演者から総スカンをくらったかと思えば、今年2月に放送された「相席食堂」(ABCテレビ)の「街ブラ-1グランプリ2023」では、序盤に川北がボケを連発し千鳥・大悟から「難しいなすなかにし」と苦笑されながらも優勝。川北の芸風は、どこでどう評価されるのか読めないのである。
4月からは、アートと触れ合う深夜の冠番組「ジェシカ美術部」(テレビ朝日系)がスタート。この中で放送されたモキュメンタリー「アートの卵たち~黄ばみって汚れなんですか?~」は、川北の真骨頂とも言うべき味わいがあった。
川北扮する木場幹雄は、あえてワイシャツの襟を汚す作品で注目を浴びる襟元アーティスト。しかし、自身は「汚れる」という理由で襟のあるシャツを着ない不可解な人物だ。そんな木場が、あるきっかけから清潔な襟元こそアートだと方向性を一変するも、そのワイシャツが新品と変わらないことに気付き、大粒の涙を流すという内容だった。