ガーシー容疑者の帰国逮捕で日本の警察がUAEに忖度?「国外退去」経緯を明かさない裏事情
帰国便に同乗した捜査員はいなかった
実際、ガーシー容疑者は帰国直前までUAE当局に身柄を事実上拘束され、航空機に乗せられたとみられる。万が一、ガーシーを自由の身にして第三国に逃亡されることにでもなれば目もあてられない。それでも警察はガーシー容疑者が無事帰国するのを、ただ成田空港で待つのみ。捜査関係者は誰一人身柄引き渡しのために現地に向かわず、帰国便に同乗した捜査員もいなかった。
「逮捕して処罰しなければ、同じように収益目的で暴露系動画を配信する不届き者が次々現れるし、日本では社会問題にもなった。逃げ得を許すわけにはいかなかった。国会での除名翌日に逮捕状が交付され、1週間後に外務省から旅券返納命令が出る手際の良さに、捜査に当たっていた警視庁幹部も驚いていたほどです。
今回も出国直前、領事館が『帰国のための渡航書』を発行している。元議員ということもあり、何らかの政治的判断があったとみるのが自然です。ただ、独自移民政策を掲げるUAEにしてみれば、外圧に屈したという印象を国際的に持たれたくない。そうしたUAEに対する“忖度”が働いたのではないか」(捜査事情通)
世間を何かと騒がせた暴露系ユーチューバーの「逃亡劇」は、ようやく幕を閉じた。