デヴィ夫人のジャニー氏擁護を国連特別報告者も批判 日本メディアは“テレビ映え”で使い続けてきた
タレントのデヴィ夫人(83)が自身のツイッターで、性加害疑惑が取り沙汰されているジャニーズ事務所創設者・故ジャニー喜多川氏を擁護する発言をして波紋を広げている。
デヴィ夫人は、7月18日のツイッターで「ジャニー氏は半世紀に渡って日本の芸能界を牽引し、スターを育て、その非凡な才覚で何億何千万という人々を楽しませ、夢中にさせてきた。昨今の流れは偉大なジャニー氏の慰霊に対する冒涜、日本の恥である」と生前親交のあったジャニー氏を全面的に擁護。性加害報道自体が「日本の恥」だと言い切った。
これについて国連特別報告者(現代的形態の奴隷制担当)の小保方智也氏は21日、「某有名人から最近出されたジャニーズ事務所の性加害疑惑関する発言に、深い懸念を表明します」「未成年で被害を受けたとされる方々に即時法的措置などを求めるのは、非現実的で人権を著しく侵害する発言と解釈されても仕方ありません」と指摘。名指しこそしなかったものの、その批判がデヴィ夫人に向いているのは一目瞭然だった。
まさに24日から8月4日まで、国連人権高等弁務官事務所の「ビジネスと人権」作業部会の専門家が日本を訪問し、聞き取り調査をする。デヴィ夫人のツイートは、ジャニー喜多川氏による性加害問題が国際問題に発展しつつある中で発信されたことになる。