若村麻由美「この素晴らしき世界」苦戦も視聴率度外視…フジ木10“実験”のターゲットは?

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 テレビコラムニストの亀井徳明氏は「フジ木10らしい実験的取り組みだと思って注目しています」と、こう続ける。

「ヒロインが50代半ばですから、ターゲットもその世代が中心。“シルバー”というには若く、1990年代~2000年代のテレビ全盛期も知っているし、デジタル環境の進化にも対応していて、ある程度ネット発信力もある世代。実はバラエティーも含め、今の地上波にとっては、よりどころになる層なんです。『この素晴らしき世界』は主題歌が小田和正さんだったり、舞台である“ギョーカイ”は、他のどんな世代よりもこの世代に刺さる要素。世帯視聴率を支える高齢者層や、そもそもテレビが娯楽の優先順位として低い若年層は無視してでも、この層に向けて振り切ろうという姿勢が見えます」

 ただ、その層にも少なからず存在するのが、“ありえない警察”。ドラマだから“ありえない”のは分かっていたとしても、話の展開以前にディテールの非現実性に引いてしまう層だ。

 前出の亀井氏は「その“ありえない”部分にツッコミを入れたり、素直に翻弄されるのもエンタメの楽しみ方の要素なんですけどね」と苦笑しながら、こう話す。

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