著者のコラム一覧
本多正識漫才作家

1958年、大阪府生まれ。漫才作家。オール阪神・巨人の漫才台本をはじめ、テレビ、ラジオ、新喜劇などの台本を執筆。また吉本NSCの名物講師で、1万人以上の芸人志望生を指導。「素顔の岡村隆史」(ヨシモトブックス)、「笑おうね生きようね いじめられ体験乗り越えて」(小学館)などの著書がある。新著「1秒で答えをつくる力──お笑い芸人が学ぶ『切り返し』のプロになる48の技術」(ダイヤモンド社)が発売中。

【追悼】おかゆうたくん オチが決まった瞬間にニコッと「ドヤ顔」が忘れられません

公開日: 更新日:

 午前9時55分から始まる生放送で多い時には長短10本以上のコントをやるため、朝7時に集合して、スタジオで場立ち(立ち位置や動きを決める)、ドライ(台本を持ちながら動く)、カメリハ(台本を持たずに本番と同じ動きをする)と1本のコントごとに3回の工程を繰り返すのですが、けんた・ゆうたくんは3回とも、本番を含めると4回、オチのセリフや動きをカメラさんが困らない範囲内でアドリブを加える。その都度、おもしろくて他の出演者やスタッフが思わず笑ってしまう、まさに「職人芸」でした。

 オチが決まった瞬間にスタジオにいる私の顔を見てニコッと「ドヤ顔」をしていたゆうさんの得意満面の表情が忘れられません。もし当時に「M-1グランプリ」や「キングオブコント」があれば、どちらもチャンピオンになっていただろうと確信しています。

 自分のことより周囲のことを気にかけて、いつも空気を読んでくれた、ゆうさんありがとう!

 たくさんの思い出を残してくれた、ゆうさんありがとう!

 天国では、また岡八朗師匠の身の回りのお世話を始めていることでしょう。涙があふれてきて、わずかこれだけの原稿を書くのに一日かかってしまいました。ゆうさん、あの世で一緒になったらまた漫才の話、コントの話をいっぱいしようね!

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    岡田阪神は「老将の大暴走」状態…選手フロントが困惑、“公開処刑”にコーチも委縮

  2. 2

    肺がん「ステージ4」歌手・山川豊さんが胸中吐露…「5年歌えれば、いや3年でもいい」

  3. 3

    巨人原前監督が“愛弟子”阿部監督1年目Vに4日間も「ノーコメント」だった摩訶不思議

  4. 4

    巨人・阿部監督1年目V目前で唇かむ原前監督…自身は事実上クビで「おいしいとこ取り」された憤まん

  5. 5

    中日・根尾昂に投打で「限界説」…一軍復帰登板の大炎上で突きつけられた厳しい現実

  1. 6

    安倍派裏金幹部6人「10.27総選挙」の明と暗…候補乱立の野党は“再選”を許してしまうのか

  2. 7

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 8

    79年の紅白で「カサブランカ・ダンディ」を歌った数時間後、80年元旦に「TOKIO」を歌った

  4. 9

    阪神岡田監督は連覇達成でも「解任」だった…背景に《阪神電鉄への人事権「大政奉還」》

  5. 10

    《スチュワート・ジュニアの巻》時間と共に解きほぐれた米ドラフト1巡目のプライド