「宇宙刑事シャリバン」渡洋史さんが楽しむ海外の特撮ファンとの交流「20万人もの観客、泣いて喜ぶ人も」
■19歳で主役抜擢「ドッキリじゃないか」
さて、新潟市出身の渡さんは、「仮面ライダー」(NET系)で1号を演じた藤岡弘(現・藤岡弘、)に憧れ、県立新潟向陽高校卒業後、「家出同然で」上京しJACに入団。83年「宇宙刑事シャリバン」、86年「時空戦士スピルバン」の主役に選ばれ夢をかなえた。
「オーディションで『シャリバン』の主役に抜擢されたときは19歳。JACに入って2年目でしたから奇跡のようで、『ドッキリじゃないか』と信じられないくらいうれしかった。でも、自分にやれるのか心配で、ビデオデッキを買って、宇宙刑事シリーズの前作の『宇宙刑事ギャバン』をスローモーションにして何度も見て撮影に臨みました」
「シャリバン」でコンビを組んだ女宇宙刑事リリィ役の女優・降矢由美子と、シャリバンのスーツアクターを務めた村上潤は後に夫婦に。
「2人は『シャリバン』撮影中に付き合い始めていましたよ。当時、村上さんは偶然、僕の隣のアパートに住んでいて、朝、村上さんを起こしに行くと、リリィが『がんばってね~』と送り出したりしていました(笑)」
12月17日、東京都立産業貿易センター台東館(東京・台東区)で開催のBlu-rayBOX発売記念イベント「宇宙刑事シャリバンSHUKETSU」に他の共演者らとともに参加する。
(取材・文=中野裕子)