自民裏金事件で注目度UP 泉房穂氏は国会議員時代から「政治が何とかするんや」のアツい心意気
■国民生活を担う「政治」に対する思いや姿勢は一貫して厳しい
時には興奮して声を荒げ、関西弁でまくしたてる場面も見られる泉氏だが、国民生活を担う「政治」に対する思いや姿勢は一貫して厳しい。国会議員時代の泉氏の発言は、いずれも弱者や国民生活のために「政治が何とかするんや」という強い意気込みが伝わる。
たとえば、2004年4月21日の衆院厚生労働委員会。泉氏は事故などを理由に年金が払えない障がい者の救済について、具体的な事例を示しつつ、大臣にこう迫っていた。
「無年金障碍者の救済に向けて、大臣として、また、大臣が仮に任期が終わったとしても、政治家生命をかけて最後まで取り組むという決意を最後にお聞きしたい」
票になる大企業などに派閥のパーティー券を売ることばかり考えていた自民党国会議員には、おそらく票にならない無年金障害者の救済策など頭に浮かんだこともないのではないか。
別の日には、司法と国民の距離を縮め、国民に身近な司法をつくることを目的に、総合法律支援法案(当時)を重要な法案とも主張していた泉氏。国民目線に立った司法が必要との思いから、今回の裏金事件に対する特捜部の捜査についても一家言あったのかもしれない。