著者のコラム一覧
てれびのスキマ 戸部田誠ライタ―

1978年生まれのテレビっ子ライター。「芸能界」というビジネスは、いかにして始まったのか。貴重な証言を収録した「芸能界誕生」(新潮新書)。伝説の番組「アメリカ横断ウルトラクイズ」を基に描く青春群像ノンフィクションノベル「史上最大の木曜日 クイズっ子たちの青春記」(双葉社)。2つの最新著が絶賛発売中!

伊武雅刀は渋い声と丁寧なこだわりで夢を掴み取ったのだ

公開日: 更新日:

「こんなにマジメにやったことは何十年ぶりだってぐらい」
(伊武雅刀/NHK「ドキュメント20min.」2月25日放送)

  ◇  ◇  ◇

「生きている間にもう一度、面白いことがしたい」という小林克也(82)が希望したのは、伊武雅刀(74)との共演だった。

 ダンディーかつコミカルな渋い名脇役として、映画ドラマに欠かせない存在の伊武だが、かつては小林とともに「スネークマンショー」でユニットを組んでいた仲だ。最先端の音楽に下ネタやドラッグなどタブーをネタにしたシュールなコントは、熱烈に支持された。

 そんな2人が短編の映像作品をつくるまでを密着され、「ふざけてた? マジメにやってたんだよ。すっげぇマジメだよ」と感想を漏らした小林に続き、伊武が語った一言が今週の言葉だ。

 伊武は映画スターを目指して上京。劇団に入ると1年でクビになり、自分たちで劇団を立ち上げた。しかし、鳴かず飛ばず。バイトで日銭を稼ぎながら暮らしていた。「『このまま頑張って続けていれば、いつか芽が出るだろう』なんて、今から思えば、バカな考え方をしておりました」(リクルート「リクナビNEXT」09年3月4日)と、やみくもにやっていた当時を振り返る。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    火野正平さんが別れても不倫相手に恨まれなかったワケ 口説かれた女優が筆者に語った“納得の言動”

  2. 2

    中日1位・高橋宏斗 白米敷き詰めた2リットルタッパー弁当

  3. 3

    巨人今季3度目の同一カード3連敗…次第に強まる二岡ヘッドへの風当たり

  4. 4

    八村塁が突然の監督&バスケ協会批判「爆弾発言」の真意…ホーバスHCとは以前から不仲説も

  5. 5

    眞子さん渡米から4年目で小室圭さんと“電撃里帰り”濃厚? 弟・悠仁さまの成年式出席で懸念されること

  1. 6

    悠仁さま「学校選抜型推薦」合格発表は早ければ12月に…本命は東大か筑波大か、それとも?

  2. 7

    【独占告白】火野正平さんと不倫同棲6年 元祖バラドル小鹿みきさんが振り返る「11股伝説と女ったらしの極意」

  3. 8

    「天皇になられる方。誰かが注意しないと…」の声も出る悠仁さまの近況

  4. 9

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動

  5. 10

    無教養キムタクまたも露呈…ラジオで「故・西田敏行さんは虹の橋を渡った」と発言し物議