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二田一比古ジャーナリスト

福岡県出身。大学卒業後、「微笑」(祥伝社)の記者に。その後、「Emma」「週刊文春」(ともに文芸春秋)をはじめ、多くの週刊誌、スポーツ新聞で芸能分野を中心に幅広く取材、執筆を続ける。フリー転身後はコメンテーターとしても活躍。

CM界に異変…男性は旧ジャニーズが激減し中堅俳優陣が頭角 賀来賢人は15社で「CMの顔」に

公開日: 更新日:

斎藤工は「スキャンダルもなくクリーンなイメージで親しみやすい」

 既婚者俳優に交じってCM界でも異色な存在感を放つのが42歳・独身の斎藤工ドラマで見る斎藤は一匹狼のアウトロー的な雰囲気が漂うが、9社のCMに出演している。

 斎藤は男性雑誌のモデルを経て俳優業に進み、ショートムービーなど地道に活動。オーディションで「海猿」に出演するなど、苦労を重ねてきた。2014年、「昼顔」で上戸彩と共演。イケメンで男の色気にあふれた斎藤に主婦層は魅了され、一躍、脚光を浴びた。

 ドラマのヒットもあって斎藤もブレークしたが、主役の座にこだわらず主演女優の相手役など脇役で活躍の場を広げた。ニヒルな役から普通のサラリーマンまでどんな役でもこなし、映画・ドラマに欠かせない名脇役になった。今年も1月期の“月9”「君が心をくれたから」では、あの世からの謎の案内人。4月期の木村拓哉主演の「Believe」では異色の弁護士で木村と絡むシーンはドラマの核になった。広告関係者の話。

「さまざまな顔を持ち、どんな役もこなすから出演作品も多彩で見る人の幅も広い。CMもビールから薬まで幅広く起用されている。スキャンダルもなくクリーンなイメージで親しみやすいことも、安心して起用できるポイント」

 豊川悦司もCM界に進出してきた。斎藤以上にワイルドなイメージは強いが、ビールやソフトウエアのCMでこわもてから一転、ニヤッと笑うCMは「こんな顔で笑うんだ」と意外性もあって受けている。

 ベテラン俳優の國村隼中条あやみとの共演で軽妙な味を出している。CM界が変わってきた。

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