神田正輝の原点でもある「石原軍団」を振り返ると昭和の芸能界の縮図が見えてくる
神田正輝が27年半にわたりMCを務めてきた「朝だ!生です旅サラダ」(ABC、テレビ朝日系)を、9月28日放送をもって卒業。唯一のレギュラー番組降板を決断した。昨年11月から「体のメンテナンス」のため番組を2カ月休み、「痩せた」「元気がない」などの噂が飛び交い、重病説を報じる女性誌もあったが、今年1月に番組復帰。元気な姿を見せ、得意のダジャレも健在だった。
「73歳の年齢を考え、これ以上、無理して体調を崩し番組に迷惑をかけたくないという思いで、自ら降板を申し入れたといわれている」(芸能関係者)
神田は石原裕次郎に誘われ石原プロ入り。「大都会」など石原プロ作品に出演。その後、2時間ドラマなどに出演しながらも石原軍団の顔でもあった。裕次郎亡きあとは渡哲也の参謀として舘ひろしとともに「石原軍団」を支えてきた。石原の後を引き継いだ渡も他界すると軍団は解散。神田はフリーになり個人での活動の道を選んだ。
神田の俳優の原点だった「石原軍団」を改めて振り返ると、昭和の芸能界の縮図が見えてくる。刑事ドラマを中心に活躍した軍団の俳優たち。男の絆と結束力が魅力だった。震災時の“炊き出し”は軍団の真骨頂だった。