神田正輝の原点でもある「石原軍団」を振り返ると昭和の芸能界の縮図が見えてくる
ビートたけしを師匠と慕う弟子が集まり結成された。ほぼ素人の集まりだったが、リアクション芸でたけしの冠番組に団体で出演。茶の間の人気者になり一大ブームをつくった。やがて事務所幹部とたけしの間に不協和音が生まれ、たけしは独立して個人事務所を設立。たけし軍団は解散した。残された軍団のメンバーは個人で活動を続けているが、元々、団体で強さを発揮していただけに、個になると弱い一面もある。
軍団と似た存在に萩本欽一の「欽ちゃんファミリー」や「小室(哲哉)ファミリー」もあったが、家族から子供が巣立つように、個人で活躍した。
昭和の芸能界に大きな足跡を残した軍団も、今の芸能界に居場所はない。俳優もフリーになる時代。「軍団」の名はすでに死語かもしれない。