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桧山珠美コラムニスト

大阪府大阪市生まれ。出版社、編集プロダクションを経て、フリーライターに。現在はTVコラムニストとして、ラジオ・テレビを中心としたコラムを執筆。放送批評誌「GALAC」に「今月のダラクシー賞」を長期連載中。

爆笑問題&令和ロマン…タレントが仕切る「ご意見番」番組がウケる可能性

公開日: 更新日:

元乃木坂46の山崎怜奈も新鮮

 ジャーナリストが出るこの手の番組は予定調和で面白みに欠ける。やはりタレントが仕切る番組を期待したい。11日の特番「バクっと令和問題」(テレ朝系)はうまくすれば、そんな番組になるかもと思った。「言っちゃいけないことを言っちゃう」爆笑問題と屁理屈ボーイの令和ロマンが「令和の恋愛」や「令和の怒り方」などなど令和の悩みにバクッと食いついてしゃべりつくす。明らかな低予算番組だが、50代の爆笑問題と30代の令和ロマンの組み合わせも新鮮で、世代の異なる2組がガチで興味深い。

 進行役として元乃木坂46山崎怜奈も参加。山崎は7月の都知事選の特番で、石丸伸二に質問した際、「前提のくだりがまったく正しくない」と一蹴され話題になった。冒頭で「ちょっとあなた前提が間違ってますよ」と太田に言われても、「本当ね、不勉強で申し訳ないですけど」と動じない。

 さらに、「それぞれ世代を代表すると言われがちじゃないですか。でも、令和ロマンさんって世代くくりから必死に逃げてる感じがしませんか」といきなり話を振り、「なんで刺しにくるんだよ。そこに座るには自我が強すぎるんだよ」と。

 本来、この手の番組はアナウンサーが進行を務めるが、彼らは自分の意見を持ち合わせず、持っていても言わないのが役割と思っている、ただの進行係。一方、「自我の強い」山崎は隙あらば自分の意見も入れるのでそこも新鮮だった。

 本当の「ご意見番」とは彼らのような存在ではないか。カズレーザーヒコロヒー、ラランド・サーヤなど、自分の意見を言える芸人も増えてきたことだし、グルメや街歩き、クイズはやめてもいい時期では。

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