著者のコラム一覧
芋澤貞雄芸能ジャーナリスト

1956年、北海道生まれ。カリフォルニア州ロサンゼルスでテレビ・映画のコーディネーター業を経て、女性週刊誌を中心に30年以上にわたり芸能・スポーツを中心に取材活動を続ける。代表的なスクープは「直撃! 松田聖子、ニューヨークの恋人」「眞子妃、エジンバラで初めてのクリスマス」。現在は、星野源、ディーン・フジオカから羽生結弦、浅田真央まで幅広く取材活動を続ける。日刊ゲンダイDIGITALや現代ビジネスなどで執筆中。ツイッター現代デジタル芸能界一の嫌われ記者 芋澤がぶっちゃける極秘情報

長澤まさみ&綾瀬はるか"共演NG説"を根底から覆す三谷幸喜監督の証言 2人をつないだ「ハンバーガー」

公開日: 更新日:

長澤と綾瀬の不仲説は根拠に乏しい

 例えば、普段は上下運動をしないであろう佐藤浩市(63)にトランポリンをさせたり、手足の長い阿部寛(60)に、厳粛な法廷でありえないタップを踏ませたりして、そのワンシーンを撮りたいがために、後から肉付けをして劇場版を作ることもある。

「ギャラクシー街道」も同様で、長澤に言われて確かめた三谷監督は、普通は大口を開けてかぶりつくハンバーガーを、綾瀬が、実にうさぎが葉っぱを食べるように、かわいく食べるシーンをフィルムに残すために作られたシーンありきの映画だったと話した。

 これまで長澤と綾瀬は“共演NG女優”と勝手に位置付けられてきたが、“不仲説”が三谷監督の証言で大きく覆ったことから、芸能記者たちがザワついたのだ。そもそも長澤と綾瀬の不仲説は根拠に乏しい。2人はオーディション仕立てのイベントがきっかけで2000年に芸能界入りを果たし、ともに注目された作品が、たまたま04年の「世界の中心で、愛をさけぶ」だった。長澤は劇場版(東宝)で約85億円の記録的興行収入をあげ、その2カ月後には綾瀬がTBS系の地上波連続ドラマで平均視聴率16.0%、最高視聴率19.1%(ともにビデオリサーチ調べ、関東地区)という高視聴率を残した。以来、本人たちのあずかり知らぬところで、何かとライバル扱いをされてきた。

 そんな2人は15年、是枝裕和監督の「海街diary」で初共演を果たし、これ以降、関係に変化が見られるようになってきた。例えば長澤と、本気のケンカのシーンを撮り終えた綾瀬は、その後のインタビューで「“よっちゃん”(役名)が言い返してくるのがすごくかわいくて。自分の方が姉役だから余裕もあったのは確かだけど、私にこういう妹がいたら、かわいいだろうな……」と語り、役者としても個人としても仲が深まったという印象を筆者は受けた。

 恐らく、「テレビ制作側が共演オファーを出しても、すぐに断られてしまう」といった共演NGの根拠とされるエピソードは、冷静に周囲の状況を判断すると、事務所担当者の判断だったのだろう。何らかのボタンの掛け違えで本人たちにオファーが届かなかった可能性が否定できない。

 デビュー以来、多忙を極める長澤と綾瀬が再び共演する日も、三谷監督の証言を聞く限り遠くないのではないか。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 芸能のアクセスランキング

  1. 1

    松本人志「事実無根」から一転、提訴取り下げの背景…黒塗りされた“大物タレント”を守るため?

  2. 2

    島田洋七が松本人志復帰説を一蹴…「視聴者は笑えない」「“天才”と周囲が持ち上げすぎ」と苦言

  3. 3

    人気作の続編「民王R」「トラベルナース」が明暗を分けたワケ…テレ朝の“続編戦略”は1勝1敗

  4. 4

    小泉今日子×小林聡美「団地のふたり」も《もう見ない》…“バディー”ドラマ「喧嘩シーン」への嫌悪感

  5. 5

    兵庫県知事選・斎藤元彦氏の勝因は「SNS戦略」って本当?TV情報番組では法規制に言及したタレントも

  1. 6

    松本人志が文春訴訟取り下げで失った「大切なもの」…焦点は復帰時期や謝罪会見ではない

  2. 7

    窪田正孝の人気を食っちゃった? NHK「宙わたる教室」金髪の小林虎之介が《心に刺さる》ファン増殖中

  3. 8

    井上真央ようやくかなった松本潤への“結婚お断り”宣言 これまで否定できなかった苦しい胸中

  4. 9

    菊川怜が選んだのはトロフィーワイフより母親…離婚で玉の輿7年半にピリオド、芸能界に返り咲き

  5. 10

    福山雅治は自宅に帰らず…吹石一恵と「6月離婚説」の真偽

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    西武ならレギュラー?FA権行使の阪神・原口文仁にオリ、楽天、ロッテからも意外な需要

  2. 2

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動

  3. 3

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  4. 4

    兵庫県知事選・斎藤元彦氏の勝因は「SNS戦略」って本当?TV情報番組では法規制に言及したタレントも

  5. 5

    小泉今日子×小林聡美「団地のふたり」も《もう見ない》…“バディー”ドラマ「喧嘩シーン」への嫌悪感

  1. 6

    国内男子ツアーの惨状招いた「元凶」…虫食い日程、録画放送、低レベルなコース

  2. 7

    ヤンキース、カブス、パドレスが佐々木朗希の「勝気な生意気根性」に付け入る…代理人はド軍との密約否定

  3. 8

    首都圏の「住み続けたい駅」1位、2位の超意外! かつて人気の吉祥寺は46位、代官山は15位

  4. 9

    兵庫県知事選・斎藤元彦氏圧勝のウラ パワハラ疑惑の前職を勝たせた「同情論」と「陰謀論」

  5. 10

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇